校訓:質実剛健 信条:技術者となる前に人間となれ

校長挨拶


本校は、創立106年の歴史と伝統を誇る工業高校です。校訓「質実剛健」の下、「技術者となる前に人間となれ」を教育信条に掲げ、産業界をけん引する技術者の育成に一丸となって取り組んでおります。就職と進学、両面の指導に力を入れており、進路決定率は23年連続100%を達成しました。卒業生は、主に生産・製造技術者、電気・電子技術者、建設現場の施工管理者、建築士など、県内外の産業界で主力となっている他、山梨県庁(約50名)や警察官等の公務員、企業経営者など様々な分野で活躍しています。なお、工業科や体育科の教員としても従事しており、本校では若手を中心に32名もの同窓生教員が日々奮闘し、学校の活力を高める原動力となっています。 

部活動においては、これまでに甲子園出場13回、県総合体育大会総合優勝28回等、伝統校として様々な成果を挙げてきました。

令和4年度の県総体では総合4連覇を果たし、インターハイに卓球・ボクシング・自転車・弓道・相撲・新体操部が出場した他、関東大会にも、柔道・バドミントン・ハンドボール部など、多数出場しました。

また、文化局では、建築研究部、放送委員会の全国大会入賞をはじめ、写真部、機械技術部、吹奏楽部等も県内外の大会やコンクールで優れた成果を挙げています。

 

一方、令和2年度には、県の基幹産業である機械・電子分野で最も求められている「設計や工程管理ができる人材」を育成するため、「専攻科 創造工学科」を新設しました。創造工学科には、他の工業系高校からも進学可能で、高校卒業後の2年間、企業と連携して行う実習や卒業研究により、学生は即戦力となるスキルを身に付けます。

さらに、定時制は県下で唯一、工業科(機械・電気・建築)の課程であり、生徒は職業に直結する資格等を多数取得しています。また、専攻科建築科では、大学・専門学校を卒業して建築業に従事する社会人も多く学び、1級建築士を目指すなど、実践的な技能向上に励んでいます。

 

このように本校は、学習や部活動を通じて自己実現を図り、夢をかなえる学校です。また、卒業生の約9割が県内に定着し、家族やまちを支えています。中学生の皆さん、甲府工業高校で皆さんの夢を開花させましょう!

 

さて、近年、経済のグローバル化、情報通信技術の飛躍的な進展など、社会の大きな変化を迎える中、予測困難な時代となりました。このようなときだからこそ新しい時代の創造に向け、工業技術が重要な役割を果たします。未来を拓く本校生の活躍にご期待ください。

山梨県立甲府工業高等学校長 菊島 圭一